雨を待ってる

私の足元のぬかるみは深すぎて
足を取られたまま動けない

もがけばもがくほど
身体中どろだらけ

見上げた空は青いけど
手を伸ばしてもつかめるものはない

ねぇ
みんなどこにいるの?

こんなに深い絶望の淵から
どうやって這い上がればいいだろう

もがいても
もがいても
どろだらけになるだけ

ねぇ
みんなどこにいるの?
だれといるの?

浮かび上がる思い出は
綺麗で汚くて色とりどりで
もうとっくに古びた私の心を
小さく乱していく

それでもあの頃みたいに
強くも弱くもなれない
同じ場所でただもがいて
どろだらけになるだけ

みんなどこにいるの?
だれといる?
ねぇ
あなたも寂しいの?

見上げた空から
雨のしずくが落ちてくる
この動けない場所で
雨が私を洗い流す

ぬかるみが深くなる
それでもどろだらけのこの身体が
洗い流されていく

きっとそれは
悪い事じゃない

多分神様がくれた
誰もに等しくくれた
生まれ変わるための
ひとつの方法


だから私は
雨を待ってる